学校長挨拶
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大原看護専門学校
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学校長 三島 博
私たちの郷土福島県は“うつくしま”と美称されています。その郷土に2011年、東日本大震災とそれに伴う原発事故が起き、未だ復興の途中です。医療の復興は震災からの復興の要であり、復興の要は若い人材の確保と育成です。また、国が取り組んでいる地方創生の“星”は若い人が地域で活躍できる環境を整備することでしょう。
大原看護専門学校は、地域の希望の星となれるような明るく聡明な看護師の育成に真剣に取り組んでおります。
我が“うつくしま”には、日本の看護の歴史にゆかりの深い女性たちがいます。
会津戊辰戦争の際、自らの危険を顧みず会津・薩長両軍の負傷者の看護にあたった“日本のナイチンゲール”と呼ばれている喜多方出身の瓜生岩子。
医師でありながら慈善病院の看護師として働き、その後ハンセン病患者の救済と地域医療に身をささげ40歳で生涯を閉じた須賀川出身の服部ケサ。
日本初の看護師養成学校・有志共立病院看護婦教育所を設立し、日本の看護師養成の道を開いた “鹿鳴館の花”大山捨松。
彼女たちに共通するのは “人に尽くすなかに真の幸福感がある” という生き方です。
2008年貴重な考察がハーバード大学などの研究者達から報告されています。“幸福感は人に伝わる”。幸福感は人から人に伝わり、大勢の人に共有される傾向があるということです。幸福感は特に友人や近隣の方々に伝わりやすいということが明らかにされました。
我が校は、在校生、卒業生が“うつくしま”の偉大な看護職者の精神を継承し、患者さまとその家族そして地域の人々に幸福感を伝え “うつくしま”を人と人の素晴らしい絆を育む郷土にしていくことを目指しております。
看護職を目指す皆さまを、心よりお待ちしております。