循環器内科

〔2F Bブロック〕

平成28年の「国民健康栄養調査」において、福島県は、野菜の摂取量が全国2位にもかかわらず、心筋梗塞による死亡率が全国1位、食塩摂取量が全国2位になっており、虚血性心疾患はもとより、糖尿病・高血圧・高脂血症などの生活習慣を原因とする心臓疾患に対する治療と予防は急務となっております。福島市の中核にある当院の循環器内科は、一般病床以外にHCU15床(共用)を有し、患者さまに寄り添う治療を24時間提供することを心がけております。

循環器内科診療実績

診 療 実 績 令和4年度
冠動脈造影 359
経皮的冠血管形成術 187
ペースメーカー植え込み 40

(2023.08更新)

外来診療予定表

月~金曜日午前中 (※ 大原綜合病院の午前受付時間に準じます)
午後は予約・紹介のみの診療となります。

3月
午前 新患 赤間 浄 大木理次 國井浩行 齋藤修一
(池田彩乃)
黒沢雄太
再来 大木理次
黒沢雄太
齋藤修一
國井浩行
赤間 浄
齋藤修一
池田彩乃
磯松大介
國井浩行
大木理次
齋藤修一
赤間 浄

※ 下欄「医師紹介」掲載がない先生は、他医療機関等より診療協力をいただいている非常勤医師です。

心臓病が疑われる患者さまへの検査

診察で心臓病が疑われる患者さまには、主に下記のような検査を行っています。

  1. 心臓エコー検査:超音波で心臓の動きや大きさ、弁の異常などを観察します。
  2. 24時間心電図:丸一日の心電図を携帯用カセットに記録し、脈の乱れや波形の変化を調べます。
  3. トレッドミル運動負荷心電図:ベルトコンベアの上を歩いていただき心臓に負担がかかった時の心電図の変化を調べます。
  4. 心臓CT:造影剤を用いて冠動脈のCTを撮影し、狭窄・閉塞病変の有無を診断します。心臓カテーテル検査と異なり、通常は入院の必要はありませんが、
      ①石灰化の強い病変の診断には不向きである。
      ②造影剤の使用量が多いため、腎臓の機能の悪い患者さんには慎重に行う必要がある。
    など、5.に述べる心臓カテーテル検査に対し劣る面もあります。
    (以上は外来通院で行える検査です)
  5. 心臓カテーテル検査:上記の検査で異常が見られたときには心臓カテーテル検査を行う場合があります。

心臓カテーテル検査とは、カテーテルとよばれる細い管を使って心臓の血管の写真を撮影したり、不整脈の原因を調べたりする検査です。

カテーテルを入れる時に足の付け根から入れる場合と手首から入れる場合があります。検査は2~3mm程度の小さな傷で済み、現在では道具と技術の進歩により、日帰り~1泊2日程度の入院で安全に行うことができます。

狭心症と診断された患者さまへの治療

狭心症と診断された場合には、次のような治療を行っています。

薬の内服
薬を上手に使うことで発作を起こりにくくします。
経皮的冠動脈形成術(PCI)
薬の効果に限界がある場合に、狭い血管を拡げる治療を行っています。
PCIとは、心臓カテーテル検査と同じカテーテルを用いて心臓の狭い血管を内側から風船で拡げる方法で、近年はステントという金属のパイプを入れる方法もあり、数日間の入院で治療できます。
また、この治療法は急性心筋梗塞に対しても威力を発揮します。
(下図参照)
冠動脈バイパス術
合併症や冠動脈病変の数等により、PCIが不向きの場合は、心臓血管外科と連携してバイパス手術を行うことがあります。

医師紹介

齋藤 修一さいとう しゅういち

役職
副院長
兼 診療部内科統括部長
統合病床管理部長
臨床検査センター長
地域連携患者支援センター長
(福島県立医科大学臨床教授)
勤務形態
常勤
専門
循環器内科(循環器病学)

博士号・認定医等

  • 医学博士
  • 日本循環器学会 専門医
  • 日本内科学会 認定医・指導医

所属学会

  • 日本循環器学会(FJCS)
  • 日本心不全学会
  • 米国心臓病学会
  • 米国心臓協会(FAHA)
  • 米国生理学会(FAPS)
  • 日本内科学会
  • 心臓リハビリテーション学会

経歴

1991年
福島県立医科大学医学部卒業、福島県立医科大学 内科学第一講座 入局
2003年
米国ルイジアナ州立大学 医学部 研究員
2005年
福島県立医科大学 内科学第一講座(現:循環器内科学講座)
2017年10月
大原綜合病院 副院長

國井 浩行くにい ひろゆき

役職
部長
 兼 循環器センター長
 (福島県立医科大学臨床教授)
勤務形態
常勤
専門
循環器内科 (虚血性心疾患、末梢動脈疾患、 構造的心疾患のカテーテル治療)

博士号・認定医等

  • 医学博士
  • 日本循環器学会 専門医
  • 日本内科学会 総合内科専門医・指導医
  • 日本心血管インターベンション治療学会
     心血管カテーテル治療専門医
  • Edwards社 TAVI 指導医
  • 経皮的心房中隔欠損(ASD)閉鎖術 認定施術医
  • 経皮的卵円孔開存(PFO)閉鎖術 認定施術医

所属学会

  • 日本内科学会
  • 日本循環器学会
  • 日本心血管インターベンション治療学会

経歴

1996年
福島県立医科大学医学部 卒業、福島県立医科大学 第一内科 入局
1997年
米沢市立病院(山形県) 循環器内科
1998年
星総合病院 循環器内科
1999年
福島県立大野病院 内科
2000年
いわき市立総合磐城共立病院(現:いわき市医療センター) 循環器内科
2005年
福島県立医科大学 内科学第一講座(循環器・血液内科学講座 現:循環器内科学講座)
2014年
福島県立医科大学 循環器・血液内科学講座 講師
2021年
福島県立医科大学附属病院 病院教授 兼 心臓血管センター長
2021年8月
大原綜合病院 循環器内科

虚血性心疾患、手や足、腎動脈などの狭窄疾患である末梢動脈疾患、心房中隔欠損症や経皮的卵円孔開存症などの先天性心疾患、大動脈弁狭窄症に対するカテーテル治療を専門にしています。地域医療に貢献できるよう、尽力したいと思います。

大木 理次おおき よしつぐ

役職
部長
勤務形態
常勤
専門
循環器内科

博士号・認定医等

  • 医学博士
  • 日本内科学会 総合内科専門医
  • 日本循環器学会 専門医
  • 日本心血管インターベンション治療学会 認定医

所属学会

  • 日本内科学会
  • 日本循環器学会
  • 日本心血管インターベンション治療学会

経歴

2007年
東京慈恵会医科大学医学部卒業、東京慈恵会医科大学附属病院 初期研修
2009年
東京慈恵会医科大学附属病院 内科後期研修
2011年
埼玉県立循環器・呼吸器病センター 循環器内科研修
2012年
東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 循環器内科
2015年
NHO西埼玉中央病院 循環器科
2018年
東京慈恵会医科大学附属柏病院(千葉県) 循環器科
2022年
大原綜合病院 循環器内科

2022年4月より赴任しました循環器内科の大木理次と申します。これまで慈恵医大循環器内科の関連病院で研鑽を積ませていただきました、特に心不全を中心に診療を行っておりました。出身地である福島に貢献できるように頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

赤間 浄あかま じょう

役職
部長
勤務形態
常勤
専門
循環器内科

博士号・認定医等

  • 医学博士
  • 日本循環器学会 専門医
  • 日本内科学会 内科専門医
  • 日本心血管インターベンション治療学会 認定医

所属学会

  • 日本内科学会
  • 日本循環器学会
  • 日本心血管インターベンション治療学会

経歴

2013年
福島県立医科大学医学部 卒業、白河厚生総合病院 初期臨床研修
2015年
福島県立医科大学 循環器内科学講座 入局
2016年
大原医療センター 循環器内科
2017年
心臓血管研究所附属病院(東京都)
2020年
福島県立医科大学 循環器内科学講座
2021年
公立相馬総合病院 循環器内科
2022年
大原綜合病院 循環器内科

2022年4月から着任しました赤間浄と申します。よろしくお願いいたします。

黒沢 雄太くろさわ ゆうた

役職
副部長
勤務形態
常勤
専門
虚血性心疾患

博士号・認定医等

  • 日本内科学会 専門医
  • 日本循環器学会 専門医

所属学会

  • 日本内科学会
  • 日本循環器学会
  • 日本心血管インターベンション治療学会

経歴

2015年
福島県立医科大学医学部 卒業、大原綜合病院 初期臨床研修
2017年
福島県立医科大学 循環器内科学講座 入局
2018年
星総合病院 循環器内科
2020年
福島県立医科大学 循環器内科学講座 病院助手
2023年
大原綜合病院 循環器内科

令和5年4月より大原綜合病院循環器内科で働かせていただくこととなりました。今までは、カテーテルを含めた一般的な循環器内科の仕事をしてまいりました。今後も全力を尽くす所存です。(2023.04着任時)

池田 彩乃いけだ あやの

勤務形態
常勤
専門
循環器内科

所属学会

  • 日本内科学会
  • 日本循環器学会
  • 日本心臓リハビリテーション学会

経歴

2018年
福島県立医科大学医学部 卒業、公立藤田総合病院 初期研修
2020年
福島県立医科大学 循環器内科学講座 入局
福島赤十字病院 循環器内科
2021年
福島県立医科大学 循環器内科学講座
2022年
大原綜合病院 循環器内科

たくさん経験を積ませていただきたいと思います。精一杯頑張りますので、よろしくお願いします。